Ryan Schultzはブログ記事で、友人をSecond Lifeに誘うときの説明が30分もかからないと考えていたけど実際は1時間もかかってしまったという。何が問題だったかは、アバターをメッシュアバターにするというのがスムーズに行かない伝わらなかったといいます。
Ryan SchultzはSecond Lifeのアカウント年齢が14年というベテランの住民です。 彼はリンデンラボが解決するべき問題としました。
私は違う考えを持っています。 これらの部分は、私たちの行動でもある程度よくなると考えています。 つまり動かしにくい環境要因ではなく、私たちが主体的に動くことでよくなると考えます。
Second Lifeは、製品ごとに説明書がついてきますが読んでもアップデート履歴とか なんかよくわからないものが「文字のみ」で書いてあります。 開いた時点で優しくない。 書いてある内容も親しみをおぼえるものではありません。
書いてる人はそんなつもりではないのになんでこんなことがおこってしまうのでしょうか。
私たちは18年の間、継続可能な形での記録を残すというのをやってきませんでした。 多くの情報は、無料のホームページや無料のブログのサービス終了によって消失しました。 また現在主流のSNSは過去にさかのぼって情報を探すには、向いていません。
ブログが流行ったのが20年前。2001年のアメリカ同時多発テロ事件がきっかけです。 この時期に流行っていたMovable Typeというブログシステムを必死に勉強して使った記憶があります。 ブログでアメリカ人の多くの方がブログの目玉機能のトラックバック機能をつかって、人探しや情報交換に使いました。 Second Lifeが始まったのは2003年なのでブログ全盛期だったかもしれません。 これと同じような出来事は日本だと10年前の2011年。東日本大震災のときにTwitterを活用する新しい情報交換が爆発的に広まったのと同じなのでイメージしやすいと思います。
多くの情報がブログからSNSに変わる中で消えていきました。 個人で書かれていたものは移転してまで記録残すというのは行わなかったと思われます。 そしてSNSは、情報を何十年も積み重ねるというより、今何をしているのかを広めるためのものです。 SNSから必要な情報だけを取り出すというのは、不可能に近いです。
私たち多くが勘違いするのは、長年慣れてる人や、 何かに長けてる人はその分野の説明が上手と考えてしまいます。 実際には、明らかに間違いな勘違いです。
説明するにのに何かを伝える技術、まとめる技術、 これらを会話で伝える技術などそれぞれ別々な能力です。 熟練すればするほど客観性を失います。 そのため説明する能力は反比例的に減ってしまいます。
批判的思考(クリティカルシンキング)力とは、様々な角度から物事をみて考えることができる力です。 客観的な考えの更に上を行く考え方です。
頑張って論理的に整然と説明書を書き上げるほどに、 見る人を混乱の穴の中に突き落とします。 蹴り飛ばす勢いで!
批判的思考の訓練と、説明するために必要な多くの能力は置き去りにされてきた結果です。 優れた人ほどこの罠にハマってしまいます。