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newbie:gacha_regulation [2022/07/26 15:27] – 外部編集 127.0.0.1 | newbie:gacha_regulation [2024/10/10 20:44] (現在) – [譲渡可能なガチャの販売方法について] snowpastel | ||
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- | {{: | + | ====== Second Lifeのガチャに関するまとめ(ガチャポリシーの変更と影響) ====== |
- | ====== ガチャ禁止に関するまとめ(ガチャポリシー) ====== | ||
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- | 2021年の9月から、[[https:// | ||
- | 詳細は「[[http:// | ||
+ | 2021年9月から、[[https:// | ||
+ | しかし、2024年10月9日に規制が見直され、ガチャの扱いが変更となりました。この変更には「譲渡不可」の新しいルールが導入されました。 | ||
+ | 2021年前と同じランダムでの販売が可能になりますが、その場合は譲渡不可でなければなりません。 | ||
+ | 詳細は「[[http:// | ||
{{INLINETOC}} | {{INLINETOC}} | ||
===== どうしてガチャ規制が必要? ===== | ===== どうしてガチャ規制が必要? ===== | ||
- | これは、__**ゲーム業界全体のガチャ自主規制の流れ**__からくるもののようです。 | ||
- | ガチャ自体、アメリカの法律では規制はありません。 | ||
- | しかし一部の国では子どもがガチャを行うことは良くないという流れです。 | ||
- | またガチャで詐欺行為を行うゲーム運営会社も実際にあったことから大きな問題にもなっています。 | ||
- | ただし賭博(スキルゲーム)と同じように、許可を受けた方が決められた地域で今まで同じように行うことは可能なようです。 | ||
- | 違反すると追放対象(BAN)になります。 | + | ガチャ規制は、__ゲーム業界全体のガチャ自主規制の流れ__に沿ったものでした。特に未成年への影響やギャンブル性が問題視されています。 |
- | ===== 禁止なのはガチャの販売方法と名称 ===== | + | アメリカではルートボックスに関する統一された連邦法は存在していませんが、一部の州で未成年がガチャやルートボックスにアクセスできないようにする規制が提案されています。また、欧州連合(EU)などでは、ルートボックスのギャンブル性に対する厳しい規制が導入されており、ベルギーやオランダなどはルートボックスをギャンブルと見なして完全に禁止しました。 |
- | 「**ランダムに出てくる販売が禁止**」とこの「**ガチャの名称でアイテム販売が禁止**」というだけで、 | + | |
- | ガチャのような譲渡可能でコピー不可の商品は消えることはありません。 | + | |
- | ===== ガチャ品は今後も無くならないし単品での売り買いは可能 ===== | + | 日本でもガチャに関する問題は注目されており、特に「コンプガチャ」が景品表示法に違反する可能性があるとして2012年に自主規制が行われました。また、ゲーム業界団体によって確率の表示や未成年の課金制限などがガイドラインとして設けられています。 |
- | ガチャで出てきた譲渡可能なアイテムは、今まで通りマーケットプレイスやヤードセールなどで販売ができます。 | + | |
- | 購入者が持ってるガチャ品で単品で値段が決まっているのも問題はありません。 | + | Second Lifeでも、ユーザーの安全を守り、クリエイターの権利を保護するため、2021年9月にガチャを禁止しました。しかし、2024年に規制が緩和され、新たなルールを設けることでガチャが再導入されています。 |
- | またお店で、ガチャ品をランダム要素が無い状態で売るのも大丈夫です。 | + | |
- | ギャンブル要素が無い状態にすれば問題ないということです。 | + | ===== 2024年の規制緩和と新しいルール ===== |
- | ===== 「コンベヤベルト」システムで販売はできます。 | + | 2024年10月9日、ガチャに関する規制が見直され、販売方法と、ガチャの名称が再び利用可能となりました。 |
- | {{: | + | この変更により、ガチャアイテムの販売方法には以下の2種類が存在することになりました。 |
- | 日本では[[https:// | + | |
- | ガチャの名称を使わないのであれば「[[https:// | ||
- | コンベヤベルトシステムは、ある程度先まで出てくるアイテムが見える仕組みです。\\ | ||
- | パズルゲームでいれば、テトリスやぷよぷよで次のブロックが見えるみたいなイメージです。 | ||
- | [[http:// | + | ==== 1.「ガチャ」の名称を再び使うことができる ==== |
- | <WRAP clear/> | + | 2021年の規制では、「ガチャ」という表記の全面禁止が行われました。 |
+ | しかし、これによりガチャ自体が規制されたと勘違いする人がいるなどの混乱が起きた可能性があります。 | ||
- | ===== 釣りゲーム・動物繁殖系は対象外です ===== | + | 2024年10月からは、ガチャの名称で販売が可能になります。転売でも同じルールが適応されます。 |
- | 7seasやKittycatsのようなシステムは、影響しません。 | + | |
- | 現時点ではゲーム性が強いものは、対象になっていないようです。 | + | |
- | ===== 有名ガチャイベント「The Arcade」「Gacha Guild」は継続 ===== | + | ==== 2.従来のランダム販売が譲渡不可のアイテムで行える |
- | 2021年10月時点では、The Arcade(アーケード)はコンベヤーベルトシステムで継続、 | + | ランダムな販売は、譲渡可能な状態なら販売ができるようになりました。 |
- | Gacha Guild(ガチャギルド)は「The Guild」に名称を変えて、ガチャではなく通常の方法で商品を販売する方針です。 | + | しかし、譲渡可能なアイテムの販売は、ベルトコンベア型のベンダーのみで変更はありません。 |
- | ===== ガチャ禁止というけど影響はない ===== | ||
- | 購入者にとっては、メリットしかありません。 | ||
- | 購入手順が変わったり複雑になった部分もありますが。 | ||
- | クリエイターは、新しい流れに乗れないと売上が減ってしまう可能性があります。 | + | まとめるとガチャは以下の2つになります。 |
- | きちんと状況の変化を理解して対応していけば、問題ない範囲に見えます。 | + | |
- | 変化についていけないクリエイターは、残念ながら消えていくでしょう。 | + | |
- | 長期的には全体としてメリットのほうが大きいと感じます。 | + | <panel type=" |
- | ただガチャの問題が世間一般に知られてから何年も経っているため、運営の対応としては非常に遅いです。 | + | * 2021年からの規制で、「ベルトコンベヤ」タイプのベンダーであるならランダム販売が可能です。 |
+ | * 過去に取得したこれらのアイテムは、マーケットプレイスやヤードセールでの転売が可能です。 | ||
+ | * 転売時の販売には規制のルールが適応されるため注意が必要です。 | ||
+ | </ | ||
- | ===== ガチャ禁止はNFTを導入のきっかけになるのか? ===== | + | <panel type=" |
- | 2021年では、ブロックチェーン技術をつかったデジタルのアート作品の価値を高める手段としてNFTが注目を集めています。 | + | * 2024年の規制緩和により、ランダム販売が利用可能となりました。 |
- | Second Life運営のリンデンラボは、NFTのアイテムを一部外部で作って販売しています。 | + | * 購入したユーザーが他者に譲渡することはできません。 |
- | 何らかの研究はされているかもしれませんが、ガチャ禁止にNFTが加わればアイテムの価値が増すとクリエイター、購入者にはメリットもあります。 | + | </ |
- | ただ現時点で、膨大な電力、高性能なコンピューターが桁外れな台数が必要なため、非常に敷居が高いという現実的ではない問題が解決できていません。 | + | |
+ | ==== この変更の目的 ==== | ||
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+ | * **国際的なオンライン賭博の規制**:多くの国や地域でも安心して販売ができるようにするためです。 | ||
+ | * **柔軟な販売方法の確保**:クリエイターは商品や目的に合わせた販売方法を選ぶことが可能になった。 | ||
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+ | ==== これによって考えられる得られる影響 ==== | ||
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+ | * **クリエイターの権利保護**: | ||
+ | * **詐欺行為の防止**: | ||
+ | * **ユーザーの安心**: | ||
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+ | この新しいルールにより、ガチャの健全な利用が促進され、ユーザーとクリエイターの双方にとってより良い環境が提供されることを目指しています。 | ||
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+ | ===== 譲渡可能なガチャの販売方法について(今まで販売されたガチャも含む) ===== | ||
+ | 2021年から何がかわったのかというと、「販売方法」に規制がかかります。\\ | ||
+ | また、2024年から名称の使用禁止が無くなったため、ガチャとしてランダム販売ができます。 | ||
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+ | * ランダムで売りたい場合は、ベルトコンベア型ベンダーのみ。 | ||
+ | * ランダム性がない販売方法は規制されない。 | ||
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+ | 転売する場合もこの制限通りに販売しなければなりません。\\ | ||
+ | 2024年になっても販売方法にかわりはありません。 | ||
+ | ===== ベルトコンベア型のベンダーとはなにか ===== | ||
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+ | * 譲渡可能なアイテムを、ランダム販売するためのベンダーです。 | ||
+ | * 2個先以上の出てくるアイテムがわかるようになっています。 | ||
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+ | * ベルトコンベヤ型のベンダーでは、ランダム要素がある譲渡可能なアイテムの販売することが可能です。 | ||
+ | * このシステムは今後、譲渡可能な状態での販売を可能にする唯一の方法として許可され続けると考えられます。 | ||
+ | * 購入者が事前に確認した上でアイテムを購入することができ、安心して取引が行える仕組みとなっています。 | ||
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+ | ===== 釣りゲーム・動物繁殖系は対象外です ===== | ||
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+ | 7seasやKittycatsのようなシステムは影響を受けません。現時点では、ゲーム性が強いものは規制の対象外です。 | ||
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+ | ===== ガチャ禁止による影響と規制緩和後のメリット ===== | ||
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+ | 購入者にとって、ガチャ禁止による直接的なデメリットは少なく、むしろメリットが多いとされています。購入手順が変更され複雑になる部分もありますが、詐欺リスクの軽減やクリエイターの権利保護といった利点があります。 | ||
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+ | クリエイターが新しい流れに乗れないと売上が減少する可能性もありますが、適切に対応することで全体としてメリットを享受することができます。変化についていけないクリエイターは市場から姿を消すことになるかもしれませんが、長期的にはこの規制緩和により健全な市場が形成されると期待されています。 | ||
===== 参考資料 ===== | ===== 参考資料 ===== | ||
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* [[https:// | * [[https:// | ||
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