Second Lifeの土地オークションに参加する

メインランドの土地の購入手段のひとつとして、公式サイト上で行われる、土地オークションがあります。（Land Auctions）

このオークションはほぼ毎日開催されています。

※こちらの情報は2024年5月時点のものです。

• 現状開催されているオークションはすべて、放棄された土地（Abandoned Land）を競売物件としたもの
• それぞれのオークションはSL時間の午後0時（日本時間ではアメリカが夏時間のとき午前4時、冬時間のとき午前5時）に開始
• 開催期間は48時間のため、終了もSL時間の午後0時。終了直前の入札があっても自動延長はなし
• 入札額以上のリンデンドルの現金（Linden Dollar balance）を所持している必要がある
• 落札した区画は自動で所有地になる（インワールドでの購入プロセスはない）ため、土地使用料の上昇に注意

• 開始金額は、1㎡あたりの単価0.5L$（50L$未満の端数は50L$単位に切り上げ）です。ただし、1000㎡未満の区画は一律500L$です。
• 最大予算額（Maximum Bid）を入札し、その金額に達するまでは自動入札がされる方式です。
• 入札単位は10L$です。現在金額に10L$を加えた額以上でないと入札ができません。（入札金額自体は10L$単位である必要はありません）

放棄された土地のうち、需要の高い土地、人気の高い土地はチケットによる直接購入（参考）ができず、オークションとなります。 具体的には、ダブルプリムの土地、公海に面した区画、アダルト大陸が主なものです。 これらの土地は放棄されてから比較的早い時期にオークションとなります。

それ以外の土地については、オークションになる時期は決まっていないようです。気になった放棄地がある場合はオークションに回される前に直接購入しましょう。

逆に、場所にこだわらないのであれば、オークションを使えば直接購入の約半額で土地を入手できるかも知れません。

それぞれの土地の落札額の傾向を表にまとめました。ここに挙げた特徴を複数そなえた区画であれば、さらに高額になりえます。

ダブルプリム、かつ公海に面した区画の実際のオークションページ。高額になる条件がそろい、同時期に行われた別のダブルプリムの区画のオークションの何倍もの額となった。

• SL時間の午後0時にオークションが開始されます。出品される区画は通常、1~3日前に予定リストに入りますが、予告なくオークションが開始されることがあります。
• 最初の入札者は、開始価格（Starting Bid）より高い任意の金額（L$）を入札（Maximum Bid）します。所持金額を超える額の入札はできません。入札した金額は所持金から引かれ、Linden labの預かり金となります。
• 実際の入札金額にかかわらず、開始価格が最高入札額（Leading Bid）として表示されます。
• 最高入札者である間は、入札した金額を変更することはできません。

表１：1024㎡の土地のオークションに、まず自分が1024L$で入札した場合、入札履歴は以下のようになります。（以下、オークションのデータは架空のものです）

• 後続の参加者は、最低入札額（Minimum Bid）（＝その時点の最高入札額（Leading Bid）に10L$を加えた額）以上で入札する必要があります。もちろん、その額を実際に所持していないと入札できません。
• 後続の入札額が、その時点の最高入札者の実際の入札金額（Maximum Bid）に達しない場合、後続の入札額にさらに10L$を加えた額が自動入札されます。
• 後続の入札額が、その時点の最高入札者の実際の入札金額（Maximum Bid）を超える場合、それまでの入札金額に10L$を加えた額が新たな最高入札額（Leading Bid）となります。
  • 最高額ではなくなった参加者には、このタイミングで預かり金が返却されます。
  • 新たな最高入札者は、このタイミングで入札した金額を所持金から引かれ、Linden labの預かり金となります。

表２：表１のオークションに、900L$、1000L$、1100L$の入札があった場合、入札履歴は以下のようになります。

（900L$、1000L$の入札に対しては、実際の入札金額が1024L$ですので、それぞれ10L$高い金額が自動入札されます。1100L$の入札には負けているので対抗できず、自分の1024L$に対して10L$高い1034L$が最高入札額（Leading Bid）となります。）

• オークションは最高入札者の実際の入札金額（Maximum Bid）が秘匿されたままで進行しますが、入札金額が10L$未満の差の場合、入札履歴は通常の自動入札のような10L$差にならないため、このとき金額が明らかになってしまうことになります。
  • 入札金額が全く同じだった場合、入札履歴に同じ金額が並び、早くに入札している参加者が最高入札額を維持します。

表３：表２のオークションに、自分で1100L$、1200L$の入札を行った場合、入札履歴は以下のようになります。

（同じ金額が並んで表示された場合、その時点では最高入札者にはなれませんが、次の入札で最高入札者になることが確実になっています。）

• すべてのオークションは開始から48時間で終了します。
• 自動入札、かつ時間延長なしのシステムのため、終了直前にL$を購入して積み増すことを考えていない限りは、終了時刻に張り付いておく必要はありません。
• 土地を落札できた場合、落札した区画はそれ以上の手続きなしで所有地になります。なお、預かり金のうち、入札金額（Maximum Bid）と落札額（Winning Bid）との差額は返金されます。

Second Lifeの歴史の初期には、住民の増加に合わせ、メインランドは急速に拡張されていきました。 Linden labは、拡張されたRegionを住民に売り渡す方法として、Region単位でオークションを開催しました。

現在のオークションと異なる点は、このオークションに限りアメリカドルを使用していたことと、後払い（落札後にクレジットカード等で支払い）だったことです。 当時の落札額はおおむね2000～4000US$でした。

しかし、メインランドの急速な拡張は土地の需給バランスを崩し、Gaeta I大陸を作りかけた状態でLinden labの計画は頓挫しました。そのため、この種のオークションも2008年の半ばから開催されていません。

メインランドの中には、Bay Cityのように、ダブルプリムである代わりに、区画の分割などの操作ができないRegionも存在します。 このようなRegionが拡張される場合、Region単位ではなく、区画ごとにオークションが開催されました。

このオークションはリンデンドルを使用して行われ、Bay Cityでは、落札額はおおむね30000～70000L$でした。

現在のオークションのシステムは、居住者自身も土地を出品できるようにデザインされたものです。 実際に出品することができた時期はありましたが、2019年10月中に、居住者間のオークションについてさらなる作業が必要、との理由で中断し、今日まで再開されていません。

ナレッジベースの記述によれば、このオークションでは、落札額（Winning Bid）から手数料として15％を引かれた金額が販売者に渡されたようです。