スノウ・クラッシュ(Snow Crash)

1992年に発表されたアメリカのSF小説。 Second Lifeが作られるきっかけになった「メタバース」や「アバター」といった言葉の元となったものが登場する。 著者はニール スティーヴンスン。

物語の中に登場する仮想の世界「メタバース」がSecond Lifeなどの仮想世界全般に大きく影響を与えた。

本書では「メタヴァース」「アヴァター」と表記されていますが、それぞれ「メタバース」「アバター」の表記に統一します。

Second Lifeの創設者のフィリップローズデールは妻のすすめでこの小説を読んだ。 そのことで、Second Lifeを作った。

主人公。20代の男性。韓国人の母とアフリカ系のアメリカ人の父。 プログラマー。フリーランスのハッカー。 ピザの〈配達人〉。 肌は褐色。髪はドレッド。 プロタゴニストは主人公という意味。 非常に賢いがあまり協調性がない。 以前の仕事の失敗で借金を背負い、マフィアから金を借りていてそれを返すために配達人になった。 スピード狂。

メタバースでのヒロ

現実世界と同じ姿。剣士。

RadiKS(ラディカル・クーリエ・システムズ社)の〈特急便屋〉

ヒロの同居人。

〈ブラック・サン〉のオーナー。ハッカー。

ヒロの元恋人。ハッカー。

大型のハーレーに乗る巨漢

光ファイバー系独占企業のオーナー

アメリカ

時代は近未来。 経済力は世界の中でも底辺でありとても治安が悪い。 低コストでの輸送が可能になったため、天然資源を持つ強みはなくなった。 このアメリカの誇れるものは、「音楽」「映画」「マイクロコード」「高速ピザ配達」のみである。

ヒーラ・ハイランド

アメリカの郊外都市国家のひとつ。

ファームズ・オブ・メリヴエール

アメリカ都市国家バーブクレイヴのひとつ。かつてヒロが国家保安隊の伍長をしていた。

コーザノストラ・ピザ大学

配達人のための大学。4年制。 ピザ配達の研究機関。 スマートボックスを開発。

コーザノストラ・ピザ・ナンバー3569

コーザノストラ・ピザのフランチャイズ。ヒロが所属している。 キングス・パーク・モールから少し行ったヴィスタ・ロード(CSV-5)沿いにある。

フェアレーンズ社

宅地開発業者。CSV-5はファレーンズ社が買収した道路。Cal-12の道路を持つUSハイウェイとライバル関係。

RadiKS(ラディカル・クーリエ・システムズ社)

ストリート

赤道付近にある道?

ブラック・サン

ピラミッドのような建物。Da5idとヒロとハッカー仲間が作り上げた。

用語

配達人

ピザの配達人。 30分以内にピザを届けなければいけない。 配達人は荷物の強奪などから身を守るための特殊なユニフォームと空気銃を持つ。

特急便屋

スマートボックス

ピザを収納して配達するための特殊な箱。 横のLEDに注文を受けてからの時間を表示。 専用車両の座席後部のスロットに差し込む。 専用車と連動している。

配達人のユニフォーム

色は活性炭のように真っ黒。 外部からの真の光だけを濾過するアラクノファイバー織り。 銃弾があたっても跳ね返す。しかし通気性は非常にいい。 手足の関節部分には砂の入ったジェル状のアーマージェルがあり、装甲の役割をする。

配達人の銃

空気銃。 電気じかけで、超小型の矢を高速で飛ばす。 射撃にはかなりの反動があり、野球のバッドを粉砕する。 使用後は充電が必要。

配達人の車

色は黒。ひし形の車体。 車体先端にはオレンジの警告ライトが列をなしている。 バッテリーは非常に強力。時速120kmで走行する。 特殊なタイヤで、柔らかく地面と接する面が多いため、急停車が可能。 スマートボックスと連動しており、フロントガラスに注文先までのルートと地図が表示される。

ルイヴィル・スラッガー・バット

ヒロの空気銃で粉砕された。

ヒロの日本刀

2022年現在、翻訳版が文庫版とKindle版の両方で販売されている。 翻訳版は1998年にアスキーから出版。その後、2001年に早川書房から発売。 そのまま絶版になったが、2022年の1月より早川書房のハヤカワ文庫SFとして復刊をした。

映像の権利を持ってる会社は存在する?しかし2022年現在も作られていない。